周防大島 素晴らしい古民家 完結編
いゃー周防大島の伊保田は遠かった。
トラックのオイル交換へ行って走行距離を計算した、
この現場で、1万6千kmも走った。
この距離想像できます?
調べたら、
東京―ロンドン―ニューヨーク
それ以上だそうです。
山口―東京―ロンドンーニューヨーク
これで丁度ですね。
大西洋周りで世界一周に届かず
施主さんにお礼と、これからも大切にして頂きたい為に、
如何に素晴らしい建物か説明させて貰います。
(あくまでも工事後ではなく、古民家自体の素材です。)
なるべく古民家の素材を活かせるように
元の物を使い、新しくリノベーション
正面の顔
約11Mの大桁(無垢)
(写真では、分かりにくいですが、1本で通ってます。)
今時、こんなに立派な無垢の桁は滅多な事では
お目に掛かれません。
大黒柱
7寸(約21センチ)の
立派な柱
屋根小屋
ここも贅沢に材料を使っております。
今では、こんな材料で住宅を中々
建てることができないので大切に使って下さい。
最後に裏技
最近のハウスメーカーの営業さんは、
施主さんに
「職人さんには、息遣い(差し入れも)は大丈夫ですよ。」
なんてすぐに言いますが、
それは、営業が、現場に出ないので、
職人さんに相手にされない
だから
職人さんにも気を使わない。
そんな、悪い状況が出来ているかと思います。
今回は、施主さんが、毎回、
心遣いを超えた差し入れ
その意気に大工が奮発
工期が押しても、男気をつづけ
(工事の予算と工期を考えてくれと言いたく、言ってもいたが)
結局、職人さんは、心意気で仕事をする人が今でも多い業種
(そんな中で、大工が頑張り過ぎて、工期が伸びたのは、さておき)
今回は、こちらの事情で工期が伸びても逆にお気遣いいただいた施主様に感謝
(広島の銘菓のオンパレードありがとうございました。)
いろんな面で大変だったが
お互いに尊重でき、やりたい様に納得するまでできた現場でした。
ご近所の人にもよくして頂き
最終日には、ブリまで頂きました。
その他アジ、メバルも頂きました。
周防大島で、
ふみ屋
を経営されているオーナーさんです。
http://tabelog.com/yamaguchi/A3506/A350603/35008793/
魚料理を食べたい方は、是非
ここの現場でのお土産
木箱
金物を使わず組んであったので何かに使おうと思って
持って帰っていたら、
母ちゃんが、ごみと間違えてばらしていた。
(昔の人は、古い物が身近すぎて、その価値を考えない
ので悲しいときがあります。)
繋目を竹の繋いでいた貴重な一品
追記
屋根裏の収納も
玄関横の手洗い
トイレ
設計上、窓に接する事が出来なかったので
ガラスブロックで明り取り
倉庫もお色直し
耐震補強
今の流れから、耐震補強は、重要な課題
その為、古民家の真壁(和室の壁)では、耐力壁が
造れないので、痛みが激しい部屋を一つ潰して
(和室から洋室へ)ここに重点的に体力壁を入れ耐震補強。
大壁(洋室の壁)ができる事で、そこから電線を通す。
一部屋を洋室(寝室)にすることで、色々とスッキリ、安全に
その他、電線が露出することなく、部屋内は、全て隠蔽しております。
この他には、地元、大島電機さんの職人さんの協力もあっても事ですが、
この物件は、普通のモジュールではなく
京間(本間)であり、今の建築基準の
1間(1820mm)ではなく
1910mm
これも大変でした。
今は、平成の基順での単位での材料
何処も少し足りなくなるんですね。
クロスなんか、数センチ足りないから、繋ぎ合わせて
残りは、ゴミになる。
だから、無駄が凄く多かった。
これも、全て企画が出来たおかげで、規格外は、
どうなるの?
みたいな
僕も、日本規格と違うようで、
大手の会社、2つ首になりました。
諦めて、独立
規格外は辛いですね。
周防大島の古民家再生完了